関東炊きおでんを札幌で味わえる
狸小路に2015年10月にオープンした「おでん酒場 赤とんぼ」は、夕張出身の店主が手がける関東炊きおでんの店だ。
札幌では珍しい関東炊きおでんは、関西風と違い醤油の濃い色が特徴。昆布・鰹節・醤油で作られる濃厚なおでんは、関東民に愛され続けている味を堪能できる一品だ。
定番メニューの大根は、一日以上底でじっくり漬け込んだものと、4~5時間漬け込んだ二種を用意。厚揚げは絹豆腐、焼き豆腐は木綿豆腐を使用し、好みに合わせて提供できるように工夫している。店主オススメの「昆布(やわやわ)」は、じっくり漬け込んで蕩けるような柔らかさに仕上げた一品だ。
北海道民にとっての変り種として、「ちくわぶ」もオススメの品だ。うどん粉で作られたコシのあるもちもちの食感が関東民に愛され続けているのだとか。
日替わりメニューも各種取り揃えており、ワラビやタケノコ、季節限定として真たちや真ダコなども提供している。
こだわりの詰まった「屋台風」
「赤とんぼ」の特徴のひとつに、内装が挙げられる。
店主がこだわったのは、北海道民には馴染みの薄い「屋台」のテイストを取り入れること。元は焼鳥屋だった店内をほぼ新装し、のれんやちょうちんなどあらゆるものをオーダーメイドで作成。
思い描いていた「屋台」を完成させた。ドアを開けた瞬間にまるで屋台に来たような雰囲気を味わえるようにと、細やかな工夫を凝らした内装になっている。
具に味がしみこみしっかりと色がついた関東炊きおでんは食事にも良いが、やはり屋台に必要なのは酒だ。客のリクエストに応え地酒やワインを提供しており、種類豊富なドリンクメニューは好みに合わせて選べるようになっている。熱燗用にスズの容器を使用したり、珍しい「ホッピーセット」を提供していたりと、ここにも店主のこだわりが見られる。
東京でおでんの修行をした店主の、思いか詰まった屋台風店内と関東炊きおでんが味わえる「おでん酒場 赤とんぼ」。おでんをたくさん食べてもらいたいという店主の思いからお通しは提供しておらず、日曜も営業しているため、ふらりと立ち寄っておでんを堪能するには最適の店だ。
是非一度、足を運んでみてはいかがだろうか。
マップ
主なメニュー
フード
※1月~4月:関東炊きおでん(正油味のおでん) | |
---|---|
※5月~8月:東京味噌おでん(赤味噌のどて煮風のおでん) | |
※9月~12月:関東炊きおでん | |
定番おでん大根・ちくわぶ・昆布(やわやわ)など12種 | 180~380円 |
日替わりおでん牛すじ、たちなど | 280円~ |
うるめいわし | 550円 |
いくら正油漬け | 600円 |
ドリンク
ビール・日本酒・焼酎・ワインなど各種 |
---|
店舗情報
店名 | おでん処 赤とんぼ |
---|---|
住所 | 札幌市中央区南3条西5丁目30番地 三条美松ビル 3F(狸小路5丁目) |
電話番号 | 011-213-0326 |
営業時間 | 16:45~23:30 (0時まで営業可※要電話予約) |
定休日 | 日曜 |
平均予算 | 1,500~3,000円 |